チャイルドシート、置いとくだけでは役立たず---兵庫県警が呆れる実態を

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兵庫県警は7日、県内におけるチャイルドシートの着用率が平均で62.8%となり、着用が義務付けられた2000年の数値は上回ったものの、今年4月の調査より2.6ポイント下落する結果となった。チャイルドシートを置いているだけというケースも目立ち、県警では正しい着用を呼びかけている。

これは兵庫県と県警が共同で行っているもので、2000年の着用義務付け制度発足時から実施している。県内57カ所の大規模スーパー駐車場や、遊戯施設駐車場をサンプリング地点として選び、乳幼児を連れたドライバーを対象に聞き取りなどの調査を行っている。

10月調査での着用率は平均で62.8%となり、制度開始直後の数値は上回ったものの、今年春の調査よりも2.6ポイント下落し、昨年4月調査との比較では6.3ポイントの下落となった。地域別では神戸などの大都市圏で好調なものの、郊外では一気にポイントを落としており、子供の安全についての考え方にかなりの差異が生じていることもわかった。

ただし、チャイルドシートをクルマに装着したドライバーでも、正しく設置しているのは30%程度に留まり、約25%ではしっかりと固定されておらず、事故などの際に衝撃を吸収しきれないという問題があった。また、約2.8%は車内にチャイルドシートがあるものの、ただ置いてあるだけにすぎず、全く固定されていなかったという。

県警では「ただ置いてあるだけでは役に立たないし、しっかりと固定することも大切。子供を生かすも殺すも親の考え方次第で変わります」と厳しいコメントを出している。

《石田真一》

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