2人乗りオートバイの規制緩和に“待った”〜来年度が正念場

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一時は決まりかけていた2人乗りオートバイの高速道路通行規制撤廃が先送りになった。待ったをかけたのは、自民党の笹川堯副幹事長。改正道路交通法の提出前、“規制撤廃派”の小里貞利氏と協議し、安全性や暴走族問題に改めて懸念を示し、協議が物別れに。この結果、法案を提出するはずだった内閣委員会が流会になった。

安全性については、日本自動車工業会などが欧州調査結果をもとに「高速道路の方がより安全」と結論づけているし、暴走族を助長する、との意見は、そもそも暴走族は道交法などお構いなしで、すでに“初日の出暴走”などで高速道路をバンバン2人乗りしている。笹川氏の“心配”は、まったく的はずれと言わざるを得ない。

ただ、規制撤廃はこれで決定というわけではない。政府は「規制改革推進3カ年計画」のなかで、この問題に関して「平成15年度中の可能な限り早期に結論を得る」としている。また警察庁は、来年度の概算要求で2人乗りオートバイの安全性を調査する費用を要求する方針。来年度が規制撤廃に向けての天王山となりそうだ。

《編集部》

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