2人乗りオートバイの規制緩和に“待った”〜来年度が正念場

自動車 社会 社会

一時は決まりかけていた2人乗りオートバイの高速道路通行規制撤廃が先送りになった。待ったをかけたのは、自民党の笹川堯副幹事長。改正道路交通法の提出前、“規制撤廃派”の小里貞利氏と協議し、安全性や暴走族問題に改めて懸念を示し、協議が物別れに。この結果、法案を提出するはずだった内閣委員会が流会になった。

安全性については、日本自動車工業会などが欧州調査結果をもとに「高速道路の方がより安全」と結論づけているし、暴走族を助長する、との意見は、そもそも暴走族は道交法などお構いなしで、すでに“初日の出暴走”などで高速道路をバンバン2人乗りしている。笹川氏の“心配”は、まったく的はずれと言わざるを得ない。

ただ、規制撤廃はこれで決定というわけではない。政府は「規制改革推進3カ年計画」のなかで、この問題に関して「平成15年度中の可能な限り早期に結論を得る」としている。また警察庁は、来年度の概算要求で2人乗りオートバイの安全性を調査する費用を要求する方針。来年度が規制撤廃に向けての天王山となりそうだ。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る