『セルシオ』をトヨタ工場から10台も強奪した男に懲役14年の実刑判決下る

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2001年3月、仲間と共謀し、愛知県内のトヨタ自動車の工場から『セルシオ』など高級車11台を盗み出すなど、愛知、三重、千葉、新潟各県で窃盗や現金強奪を繰り返し、強盗致傷や窃盗などの罪に問われた男に対する判決公判が17日、新潟地裁で開かれた。裁判長は「大胆で悪質な犯行」と認定。被告に懲役14年の実刑判決を言い渡した。

この事件は昨年3月31日の早朝に発生した。トヨタ田原工場(愛知県渥美郡田原町)の敷地内に何者かが侵入。船積み待ちのため構内のモータープールに駐車されていたセルシオ10台と、『クラウンマジェスタ』を強奪。配送車の出入りに使う門を破壊して逃走したというもの。その後も同様の手口で高級車を盗む手口が相次ぎ、被害総額が1億円を突破していた。

窃盗グループの一部は同年7月に逮捕され、主犯格だった31歳の男(今回の被告)の存在が浮上したが、なおも逃走を続け、その最中にも数度の現金強奪事件を起こした。今年3月に千葉・新潟県警合同捜査班が銀行員襲撃事件の容疑者として逮捕。その取り調べの際に一連の事件への関与が明らかになった。

判決公判で新潟地裁の榊五十雄裁判長は「下見をして役割分担を決めるなど綿密な計画を立てており、大胆で悪質な犯行」と断定。懲役14年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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