気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年12月18日付
●日本経団連、「賃下げ」春闘指針に、定昇見直し、雇用は確保(読売・1面)
●トヨタの知恵拝借、郵政事業庁、作業の効率化図る(毎日・8面)
●トヨタ、世界新車販売5%増、現地生産加速へ、来年計画で強気見込み(毎日・8面)
●GM、燃料電池車に自信、来年6月、東京都内で走行実験(毎日・9面)
●頑張るホット企業、カスタムカーの光岡自動車(産経・10面)
●トヨタ、丸山選手と所属契約、V1あやかりたい、「V34」カローラ敗北宣言(東京・9面)
●ホンダ、スーパーカブ、3500万台突破(日経・13面)
●産業力、復活の道標、私の意見、トヨタ自動車張富士夫社長「生産革新へ挑戦やめぬ」(日経・13面)
●自動車部品関税、ベトナム政府に引き上げ撤回要求、トヨタなどべトナム法人11社(日経・13面)
●佐藤琢磨・F1ドライバー、F1列強に体当たり(日経・37面)
ひとくちコメント
米ゼネラル・モーターズ(GM)が、来年6月から東京都内で燃料電池車の公道走行試験を始めると発表した。きょうの各紙が取り上げているが、米貨物輸送会社のフェデラルエクスプレスが東京・丸の内周辺で荷物配送に使用するもので、商用車としての公道実験は初めてのケースという。
集配車として使用する燃料電池車はGMグループの独オペル社のミニバン『ザフィーラ』をベースとした車種で、バッテリーを搭載せず、液体水素を燃料に使い、1回の補給で400kmの走行が可能という。すでに、官邸などに納車しているトヨタとホンダは高圧水素を燃料としている点が異なる。
会見の席上、GMアジア・パシフィック・ジャパンのレイモンド・グリッグ社長は「2010年末に一般乗用車並みの価格で量販車の発売を目指す」という強気の姿勢を示している。この分野では出遅れ感のあったGMもいよいよ「小さな一歩」を踏み出すことになる。