飲酒と大幅な速度超過は「安全意識に欠ける」---危険運転罪で実刑判決

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今年5月、制限速度を大幅に上回る速度で走行中、運転を誤って電柱に激突。同乗者4人を死亡させたことで危険運転致死罪に問われていた19歳の少年に対する判決公判が20日、福島地裁で開かれた。裁判長は懲役4年以上7年以下の不定期刑を言い渡している。

問題の事故は今年5月26日未明に起きた。福島市下鳥渡の県道を走行していた19歳少年の運転する乗用車が制限を大幅に超えた120km/hでS字カーブを走行中、運転を誤って左後輪を側溝に落とした。クルマはその反動で左へ大きく振られ助手席側から電柱に激突。同乗していた17歳から19歳の少年4人が即死している。運転していた少年のみがシートベルトを着用し、死亡した4人は未着用状態だった。

20日の判決公判で福島地裁の原啓裁判長は事故前に少年らが飲酒を行っていたことを指摘。その上で被告は「酒に酔った状態でクルマを運転するなど、交通法規を順守する意識が希薄だった。制限速度を大幅に超える無謀な運転で4人が死亡した結果は極めて重い」として、検察側の懲役5年以上10年以下の求刑に対し、懲役4年以上7年以下の不定期刑を言い渡した。

《石田真一》

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