内容物から出火の痕跡なし---CNG式のゴミ収集車が謎の爆発炎上

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14日午前、京都府長岡京市の市道で資源ゴミ(プラチックトレー)の回収を行っていた収集車が爆発・炎上するという事故が起きた。警察や消防が鎮火後に検証を行ったがゴミが燃えた形跡がなく、クルマ自体から出火した可能性が高くなった。

京都府警・向日町署の調べによると、事故が起きたのは14日の午前9時30分ごろだという。長岡京市今里彦林にある彦林公園東側に設置されているゴミ収集所で資源ゴミ(プラスチックトレー)の回収を行っていた市のゴミ収集車から突然出火。駆け付けた消防隊員が消火作業に当たったが、収集車が全焼する被害を出した。ゴミの回収を行っていた職員3人は出火直後に逃げ出しており、幸いにも負傷者は出なかった。

鎮火後、出火元と見られるパッカー部(回収したゴミを収納する部分)を開封したところ、中に入っていたトレーは熱で溶けていることが確認されたものの、内容物からは発火したという形跡が確認されなかった。

この収集車は1999年に導入されたCNG(圧縮天然ガス)車。当日はリサイクル資源となるトレーの回収のみを行っており、爆発事故に直結するようなスプレー缶などのゴミを積み込んでいなかった。それにもかかわらず、事故の直前に「ボン、ボン」というような数度の鈍い爆発音を運転していた職員が聞いていることがわかった。

警察と消防では「トラック本体から出火した可能性も高い」として、車両本体の検証も平行して進めるとともに、CNG仕様への改造を行ったメーカーからも事情を聞く方針。

《石田真一》

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