スズキは22日、50ccスクーターの新モデル『チョイノリ』を2月11日から発売する、と発表した。国内向けの50ccスクーターとしては国内最安値となる5万9800円という価格を、国産にこだわって実現した。
同社の鈴木修会長は、50ccスクーターのコスト競争について、かねてから「国産で低コスト化にチャレンジしていく」と語り、中国などに生産を移転する他メーカーとは180度、異なる方針を示していた。
今回発売した新モデルは、その答え、というべきもの。ホンダが昨年、中国製で10万円を下回る価格を実現したが、さらにこれを大幅に下回る5万円台という価格を、国内サプライヤーとともに実現した。コスト削減のため機能を絞りこんで装備を大幅に簡素化。部品点数削減のほかに、ボルト・ナットの組みつけ工数を半減するなど、設計・生産面でも徹底した合理化を図った。フレーム・エンジンも新開発し、乾燥重量で従来比4割軽減の39kgとコンパクト化・軽量化した。