千葉県警は21日、運転中に携帯電話を使用し、横断歩道を歩いていた59歳の男性をはねてケガを負わせたとして、49歳の男を道路交通法違反容疑(運転中の携帯電話使用、無免許運転)で逮捕した。なんとこの男は免許取得歴が無く、完全な無免許状態だった。
千葉県警・木更津署の調べによると、事故が起きたのは20日の午後11時20分ごろだという。袖ヶ浦市奈良輪の県道交差点で、進行してきたクルマが横断歩道を渡っていた59歳の男性をはねた。男性は右肩の骨を折るなどして全治1カ月の重傷を負った。
通報を受けて駆けつけた警察官に対し、運転していた男が「運転中に携帯電話を使っており、男性の存在に気付かなかった」と申告したため、道交法違反で反則キップを交付しようとして免許証の提示を求めたところ、続けざまに「持っていません」と供述したという。
警察官が免許センターに照会したところ、この男は一度も自動車の運転免許証を取得した経験がなく、教習所に通ったことはあるものの、免許を取得するまでには至ってなかったという。
事故当時に乗っていたクルマは1997年に購入したAT車で、当時付き合っていた女性にプレゼントするつもりだったが、別れてしまったために以後は自分で使っていたらしい。男はこのクルマを使い、毎日50kmの道のりを通勤していたことから、警察では「無免許運転の常習者」と判断し、厳しく対処していく方針。