盗んだクルマで他車に追突、ドライバーを死亡させた男の罪は殺人に匹敵する

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盗難したクルマを乗り回し、金品を物色しているうちに高速度で信号待ちのクルマに激突。ドライバーを死亡させたとして業務上過失致死、窃盗、道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の罪に問われた男に対する論告求刑公判が30日、札幌地裁で開かれた。検察側は「殺人に比肩するほど悪質」として懲役8年を求刑している。

この事故は昨年9月22日、午前3時50分ごろに発生した。札幌市手稲区内の道道で、信号待ちをしていた乗用車に後方から走ってきた別のクルマが高速度で追突。追突された側のクルマが炎上し、乗っていた24歳の男性が逃げ遅れて焼死したというもの。追突してきたクルマは同日に手稲区内で盗まれたものとわかったが、運転していたとみられる若い男は事故直後、現場から走って逃走していた。

昨年10月13日、別の窃盗未遂容疑で逮捕した30歳の男に交通事故で負傷したような傷があることを警察官が発見。現場から逃走したとされる男と人相がよく似ていたことから追及した結果、この男が「クルマを100km/h程度で走らせながら、車内にある金目のものを物色していた。気がついたときには衝突し、向こうのクルマからは火が出ていた。大変なことになったと思い、逃走した」と自供。当時は違反累積によって無免許だったこともわかり、昨年11月9日、業務上過失致死、窃盗、道交法違反(ひき逃げ、無免許運転)で逮捕した。

30日の論告求刑公判で検察側は「交通事犯では他に類を見ないほど悪質で、殺人に比肩する」と主張。裁判所に対しては併合罪の適用を要請し、殺人罪並みとなる懲役8年の求刑を行った。

《石田真一》

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