トヨタ、常習のサービス残業一掃へ動く---“トコトンやる”のが強さだが

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トヨタ自動車が2000年12月に次いで、また「サービス残業」の是正勧告を受けた。『クラウン』などを生産する元町工場の生産技術部門の数人が行ってたもので、豊田労働基準監督局の立ち入り調査で判明した。トヨタは今月中に申告されなかった残業分の賃金を支払う。

サービス残業は、トヨタに限らず日本企業の従業員のロイヤリティーの高さの象徴でもあったが、長年の労使慣行が崩壊するなかで、最早、決別の時期を迎えている。今回ばかりはトヨタも「勧告を真摯に受け止めている。2度と同様の事態が発生しないよう徹底する」(広報部)と、再発防止を約束した。

もっとも、トヨタのある管理職は「われわれは残業手当が付かないが、付いても付かなくても、自分の仕事はトコトンやるという社風があるのは事実。それが当社の強さでもある」と、サービス残業の一掃運動が、各自の仕事への価値観を変えることにならないかとの、懸念も示している。要は効率的な仕事の進め方の徹底となるが、日本最強企業が抱えるジレンマのひとつだ。

《レスポンス編集部》

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