富士重工業は3日、3月末で生産を終了する鉄道用車両部門の人員の一部を、石川島播磨重工業の関連会社、新潟トランシスに出向させる、と発表した。
新潟トランシスは、石川島播磨重工が同日設立した、鉄道用車両、産業機械の製造・販売会社。今回、富士重から出向するのは、鉄道用車両事業部門のうち、営業、設計、品質保証に関わる業務を担当してきた30人。富士重は、これら人員の出向を通じ、新潟トランシスに鉄道車両のノウハウを提供する。また、これまで富士重が製造・販売してきた鉄道車両のサービス、保守・点検は新潟トランシスに引き継ぐ。
富士重は、コア事業である自動車事業に専念するため、その他事業の合理化・効率化を進めている。鉄道車両の生産も、合理化の一環として終了することを決めていた。