タクシー事業の規制緩和を狙った改正道路運送法施行から今月で1年がたった。国土交通省によると、昨年末までに136社が新規参入し、タクシー車両台数は全体の約2%に相当する6000台が増えた。また、運賃規制も緩和され、遠距離割引や空港—主要市内などの定額運賃、初乗り500円など、少しずつ多様化が進みつつある。
とくに法改正の“効果”があったのは大都市圏で、なかでも近畿地域は車両の増加と運賃競争が同時進行した。東京圏では車両の増加こそ多いものの、目立った運賃競争は見られない。ただ、東京でも500円タクシーに名乗りを上げた業者が現れ、これから運賃競争が激しくなると見られる。