警視庁は3日、キムチと偽って韓国からフロン12が入ったガスボンベ(23kg相当)を不正に輸入したとして、立川市で中古車販売店を経営する34歳の男を外国為替及び外国貿易法(いわゆる外為法)違反容疑で逮捕したことを明らかにした。
警視庁・生活経済課と立川署の調べによると、この男は昨年12月、地球温暖化ガスに指定され、輸入が原則的に禁止されているフロン12の入ったボンベを「キムチ」と偽り、韓国から国際郵便を使って密輸しようとした疑いが持たれている。昨年12月末に東京国際郵便局内で東京税関職員が行う抜きり検査によって不正が発覚。警察に届け出ていた。
警察の調べによると、この男は韓国側の業者に依頼し、2001年7月ごろから2002年末までの間、フロン12入りガスボンベ約30本を今回と同様の手段で密輸入していた。こうして得たフロンを自分が経営する中古車ディーラーで旧型輸入車用のエアコン冷媒として使用したり、余った分を同業者に転売していたものとみられている。
警察の取り調べに対し、男は一部の容疑を否認しているという。