ひき逃げ犯、現場でかけた電話が逮捕のきっかけ

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警視庁は3日、新宿区内で歩行者をはねて死亡させたまま現場から逃亡していた58歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕していたことを明らかにした。逮捕のきっかけとなったのは、この男が事故現場で漏らした一言だという。

警視庁・新宿署の調べによると、この事故は1月27日の午前9時35分ごろに発生している。新宿区大久保2丁目の明治通りで、横断禁止の場所で道路を横断しようとしていた90歳の女性が中央分離帯付近で転倒。通りがかった軽ワゴン車にはねられた。女性は事故から1時間後、収容先の病院で失血性ショックなどが原因で死亡している。

事故を起こしたクルマは直後に停止したが、再びクルマに乗って走り去ったという。警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を行っていたが、東京でも屈指の交通量を誇る明治通りだけに目撃者が多く、極めて早い段階で「容疑車両は営業用ナンバーを付けた軽ワゴン、色は灰色かシルバー」、「運転者は50〜60歳ぐらいの男、黄色いジャンパーを着ていた」という証言が集まった。

この中で警察が最も注目したのは「運転していた男はクルマの外にに出た直後、XX社のXXですと名乗って携帯で電話をかけ、配送先の会社かどこかに事故を起こしたことを報告しているようだった」という他の運転手の証言。警察がこの証言を元に該当の運送会社を調べたところ、その会社は存在し、事故当日に現場付近で配送業務を担当していた50歳代の男がいることも、その名前が目撃証言で出てきた名前と同じであることもわかった。

警察ではこの男を逮捕し、取り調べを進めているが「事故を起こし、怖くなって逃げた」と容疑を全面的に認めているという。

《石田真一》

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