夜の銀座から違法駐車が消えた? いや……ポーターとみられる2人を逮捕

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警視庁は4日、路上を不法に占拠し、ホステスや客のクルマを止めるための駐車場代わりにしていたとして、3日夜に高級クラブの従業員の男ら2人を自動車保管場所法(車庫法)違反容疑で逮捕し、クルマ数台を押収したことを明らかにした。

警視庁の交通捜査課と築地署の調べによると、逮捕された男らは「ポーター」と呼ばれ、高級クラブと契約。ホステスや客のクルマのカギを預かり、路上に駐車したクルマをこまめに動かすことで駐車禁止の取り締まり逃れをしてきた。

2人は銀座7丁目付近を縄張りとしており、昨年12月3日から今年1月21日までの間、警察が把握しているだけでも合計37回の違法駐車を行っていた。2人は1台あたり4万円を「1カ月あたりの管理費用」として徴収。月に70万円の不正な収入を得ていたとみられる。

「銀座周辺の路上駐車はポーターが作り出す」と言われており、高級クラブが軒を連ねる場所ではこれに客待ちのタクシーなどが加わり、慢性的な渋滞を引き起こす原因となっている。警視庁は1994年にポーターの取り締まりを行なったが、以後は一度も行われてこなかった。

銀座のポーターは現在も100人ほど存在するとみられており、高級クラブの男性従業員という肩書きで活動しているものとみられる。ポーターがクルマを置くエリアについては厳密な縄張り分けが行われているようだが、背後にはそれを管理する暴力団の存在も噂されている。

警視庁では今回の逮捕を機に、今後もポーターと違法駐車車両の一掃を目指す方針。また、背後に暴力団関係者の存在があるかどうかについては、逮捕した男を厳しく追及し、活動の実態把握を行っていくとしている。

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《石田真一》

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