「広島−神戸、一般道だけで4時間だ!!」無茶な命令はダメですよ

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兵庫県警は6日、運転手に無理なスケジュールを命じ、速度違反を前提とした勤務をさせていたとして、大阪府東大阪市の運送会社の常務兼運行管理者の男を道路交通法違反(最高速度違反下命)の疑いで逮捕したことを明らかにした。

兵庫県警・交通捜査課などの調べによると、この男は2001年2月9日の午後0時20分ごろ、広島県内を走っていた部下の運転手に対して「午後4時、最悪でも午後5時に神戸まで一般道を使って行ってくれ」と指示。その際に「遅れたら契約が取れなくなる」と急かした。

運転手はこの指示を受け、制限速度50km/hの国道2号線をひたすら東上。常に80−90km/h前後の速度で走ったとみられる。兵庫県赤穂市内で85km/hで走行していたところをオービス(速度違反自動取締機)にキャッチされた。

県警ではナンバーからこの会社のトラックであることを割り出し、当時このトラックを運転していた者を特定し、出頭するように要請した。ところが「地方に出かけてなかなか会社に帰ってこない」、「ドライバーが誰だかわからなくなった」などの言い訳を繰り返し、運転手を出頭させようとしないため、先月下旬から実施している強制捜査の一環として、この会社に対しても家宅捜査を実施。

運転日報や業務日誌を押収し、分析を進めていたところ、広島県内を走行していた運転手に神戸へ行くように命じ、実際に指定時間に間に合っていたことが判明。そしてこの際に使われていたトラックこそが、違反を行ったトラックだということもわかった。

警察では「同様の捜査は今後も行っていく」としている。

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《石田真一》

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