日産がシートベルト技術を他社に供与---めざせデファクトスタンダード

エコカー 燃費
日産がシートベルト技術を他社に供与---めざせデファクトスタンダード
日産がシートベルト技術を他社に供与---めざせデファクトスタンダード 全 1 枚 拡大写真

日産は13日、ASV(先進安全自動車)に搭載し、これまで実用化研究を進めてきた「プリクラッシュ・シートベルト」について、今後他社から使用したいという要請があった場合、基本特許部分のライセンス供与を行うことを明らかにした。

「プリクラッシュ・シートベルト」は、ミリ波レーダーやブレーキセンサーなどからクルマの挙動をコンピューターが把握。運転者が行ったブレーキ操作のうち、ブレーキペダルの踏み込み量と、レーダーが察知した前方障害物との距離を瞬時に測定し、コンピューターが「衝突は避けられない」と判断した場合、衝突直前までにモーター付きリトラクターがシートベルトの巻取りを開始。より早い段階で、より確実に乗員を拘束し、衝突の際に生じる被害を最小限に抑えるというもの。プリテンショナーやエアバッグなど、他の乗員安全系デバイスと連携させることで、死亡・重傷事故の低減に大きな効果が期待できる。

日産では2000年からASV(先進安全自動車)に搭載して実験を重ね、今年から市販を予定している高級車に搭載を予定している。同様のシステムはトヨタも開発しているが、日産ではシステムの基本部分の特許(日本特許第2946995号、米国特許第5552986号、ドイツ特許第4411184号)を、他社からの要望に応じて供与することで、システムのデファクト・スタンダード(事実上の標準)化を目指すものとみられている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る