「不審車のナンバー照会PDA」など盗られる…マニアが交番で宝探し?

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警視庁は28日、大田区と江戸川区にある計3カ所の交番が何者かに侵入され、備品などを持ち去られていたことを明らかにした。いずれも警官の装備品であることから、警察ではマニアによる犯行ではないかとして捜査を進めている。

警視庁の調べによると、最初に事件が起きたのは今月22日だった。同日の午前1時35分ごろ、パトロールから戻ってきた蒲田署・穴守稲荷駅前交番(大田区羽田)の警察官が室内が物色されていることに気がついた。建物裏側の窓ガラスが破壊されており、室内に置いてあった装備品(反則キップを入れるポーチ、雨具、懐中電灯)などが盗まれていた。

24日、今度は池上署・西馬込交番(大田区西馬込)が同様の侵入被害に遭い、不審車両のナンバープレートを照会するためのPDA(携帯情報端末)と防寒着が盗まれていることがわかった。防寒着には胸の部分に警察のエンブレムと階級などが入っていた。交番を離れたわずか15分の間に被害に遭ったという。

さらには27日未明に第三の事件が起きる。千葉県警から警視庁・小岩署に対して「JR市川駅前の電話ボックス内に“江戸川交番”と書かれた装備品が落ちていたと届け出があった」という内容の通報が寄せられた。署員が問題の交番に急行したところ、建物2階の窓ガラスが破られ、ロッカーに納められていた雨具や防弾チョッキの収納ケースなどが無くなっていた。防犯カメラには前日の午後3時ごろ、無人の交番内で不審な行動する若い男の姿が映っており、この男が事件に関与したものとみられている。

首都圏ではこれ以外にも神奈川県警で5件、千葉県警で4件、埼玉県警で2件の交番侵入被害が報告されており、いずれのケースでも装備品のみが盗まれている。神奈川で発覚したケースでは、防寒具の階級証のみが取られるという被害が出ており、その手口から警察マニアによる犯行ではないかとみられている。

警視庁では各交番の戸締りの徹底を各警察署に通達したが、装備品を全て持ってパトロールに出かけるわけにもいかず、対策には頭を悩ましているようだ。

《石田真一》

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