最高刑! 速度超過で4人を死亡させた男に業務上過失致死罪

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制限速度を70km/hもオーバーした状態で対向車と正面衝突する事故を起こし、4人を死亡させたとして業務上過失致死罪に問われていた23歳の男に対する判決公判が5日、釧路地裁帯広支部で行われた。同罪の上限いっぱいとなる懲役5年の実刑が言い渡されている。

この事故は昨年6月4日に発生した。足寄町内の国道241号線で、当時22歳の男が運転するクルマが対向車線をオーバーし、対向車線を走っていた軽ワゴン車と正面衝突した。衝突後、弾みで2台とも路外に転落。軽ワゴン車に乗っていた4人が即死し、男も頭部などに重傷を負った。

その後の調べで、男のクルマは事故当時、制限速度を70km/hもオーバーした130km/hで走っていたことが判明。警察は「悪質な速度超過」として、この男を危険運転致死容疑で逮捕したが、検察では「危険運転罪を構成する要素はない」として、業務上過失致死罪として起訴していた。

5日の判決公判で、釧路地裁帯広支部の忠鉢孝史裁判官は「被告の行為は極めて悪質。月々の掛け金が支払えないという理由で任意保険にも加入しておらず、責任意識は非常に希薄」と指摘した。その上で「4人を死亡させたという事実は重大だが、現行法では規定された刑期を上乗せすることができない」と述べ、業務上過失致死罪の上限いっぱいとなる懲役5年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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