8年前に免許失効---消防車や救急車を運転

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神戸市消防局は6日、47歳の消防士長が8年間に渡り、無免許状態で消防車や救急車の運転に従事していたことを明らかにした。1995年に起きた阪神・淡路大震災の際に紛失したままで、再発行や更新などの手続きを一切怠っていたという。

これは神戸市消防局が6日に明らかにしたもの。同消防局の調べによると、問題の消防士長は1995年1月、阪神・淡路大震災の際に免許証を紛失。同年3月に期限が切れることがわかっていたため、当初は「更新の際に申告すれば良い」と考えていた。ところが更新に行く暇がなく、結果的に失効。しかし、その後も救急車を月に10回、消防車を月3回程度運転するなど、通常の勤務に就いていた。この間、上司が定期的に行う免許の所持チェックは「忘れた」と言ってクリア。その日は内勤を行うなどして発覚を逃れていた。

ところが今年2月、休暇の際に原付バイクを運転中、左折レーンを直進したところを警官によって摘発され、無免許運転が発覚。道路交通法違反(無免許運転)で検挙されたことを上司に報告し、消防局でも事態を把握するに至ったという。

消防局では、この消防士長に停職1カ月の懲戒処分を行うとともに、無免許状態を見抜けなかったとして上司の消防署長ら9人に対しても消防長訓戒・注意の懲戒処分を実施している。消防局では「再発防止策として、今後は月1回、免許証を提出させ、違反状況などをチェックする。市民の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました」とコメントしている。

《石田真一》

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