警察署の駐車場からクルマを盗む=警察への挑戦だ

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警察が発見・押収した盗難車を、再び警察署の駐車場から盗み出したとして、窃盗の罪に問われていた51歳の男に対する判決公判が5日、佐賀地裁で開かれた。裁判官は「警察への挑戦とも受け取れる悪質な行為」として、懲役2年10カ月の実刑判決を言い渡した。

この男は昨年9月27日午後、知人に盗難車であることを偽って売ったクルマが警察に押収されたことを知り、このクルマの奪還を決意。仲間と共謀して諸富署の駐車場に侵入。止めてあったクルマをそのまま持ち去ったという。警察が夕方の当直体制に入る際の職員交替時間を狙って侵入しており、駐車場も一時的な無人状態になっていた。その後、この男は逮捕されたが、その際には別の盗難車数台も発見されている。

5日に行なわれた判決公判で、佐賀地裁の坂主勉裁判官は「警察に対する挑戦とも受け取れる悪質な行為」と断定。詐欺罪3件、覚せい剤取締法違反(使用)の罪と併合し、懲役2年10カ月の実刑判決を言い渡した。

判決を受け、佐賀県警では「現在は押収車両の署の一番奥に置き、そこにつながる通路に捜査車両を駐車して出れないようにするなどの対策を施している。一部の署では赤外線式のセンサーも導入し、再発防止に努めている」とコメントしている。

《石田真一》

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