アメリカの有力な自動車業界紙『オートモティブ・ニュース』によると、GMではアメリカ国内でのサーブの販売を増加させるため、組み立てを同国内で行う予定がある、という。会長のリック・ワゴナー氏によると、サーブとスバルとの連携を深め、サーブディーラーでスバル『インプレッサ』WRXスポーツワゴンのサーブ仕様を販売する計画も視野に入っているようだ。
しかし自動車評論家などは、サーブは非常に精巧に作られたスポーツセダンで、アメリカではカルト的な人気を持つクルマであり、GM流の大量生産には向かない、という意見。
あまり売れないがステータスシンボル、本当に好きな人が乗るクルマとして存続させるのか、大衆味を加えて量販に結び付けるのか。フォードグループがジャガーについて抱えている問題と同様のようだが、アメリカで生産することでサーブのサーブらしさがなくなるようでは販売増加にはつながりそうもない。