プロのモラルは低下した---タクシー乗務員も飲酒検問

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警視庁は17日、これまでは飲酒運転検問の対象としてこなかったタクシーやハイヤーの乗務員に対しても、今後は原則としてクルマを止め、呼気検査に応じてもらうという方針を明らかにした。同日以後から行われる検問では全てのクルマを対象にチェックが行われることになる。

タクシーやハイヤーの場合、これまでは「絶対に飲酒運転を行っていないであろう」ということを前提に、飲酒検問ではクルマを止めずスルーさせてきた。ところが今年2月、都内で右折レーンで強引に左折しようとしたタクシーをパトロール中の警察官が発見。停止を求めたところ、運転手が酒臭いことに気づき、アルコール検査を行った。その結果、呼気1リットルあたり0.75ミリグラムという泥酔量のアルコールを検出。言動もあやふやだったため、道路交通法違反(酒酔い運転)で逮捕するという事態にもなった。

この件や、昨年から相次ぐバス運転手による飲酒運転発覚を受け、警視庁では「プロ運転手としてのモラルが低下している」と判断。これまでの前提を覆し、タクシーやハイヤーの運転手も呼気検査を一般ドライバーと同様に受けさせることを決めた。なお、検問が行われる時間帯にバスの運行は終わっているとの判断から、バス運転手は対象に含まれていない。

警察では「当面は先を急ぐ乗客からのクレームが発生するかもしれないが、自分の乗るクルマを運転するドライバーがアルコールを摂取していないことの確認であると考え、その点は配慮していただきたい」とコメントしている。

《石田真一》

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