乗客を車内に12時間も放置!! 神戸市交通局で起きたトラブル

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神戸市交通局は16日、市バスの運転手が営業後の車内点検を怠り、泥酔して車内で寝ていた63歳の男性を放置してバスを車庫に置いていたことを明らかにした。男性は12時間後、別の職員によって発見されている。

神戸市交通局の発表によると、このトラブルが発生したのは14日夜とみられている。同局・落合営業所に所属する33歳の運転手が午後8時ごろに運行を終えて帰所。その際に車内の点検を行い、バスを所定位置に収めてから施錠し、勤務を終了した。

翌15日の朝、営業所の別の係員がバスに燃料を入れるために移動しようとしたところ、車内に63歳の男性がいることを発見した。男性は係員に対して「酔っ払って車内で寝てしまった。バスから出る方法がわからないのでそのままいました。申し訳ない」と話し、体にも異常が無いということなので近くの地下鉄駅まで送り届けたという。

交通局では運転手から事情を聞いているが、調べに対しては「全く気がつかなかった」と供述しているという。交通局ではこの運転手を16日から当分の間、自宅謹慎処分にすることを決めている。

営業終了後のバスに乗客が置き去りにされるというトラブルは2001年2月に横浜市、昨年9月に京都市などで起きているが、12時間という長時間の放置は異例だとしている。なお、今回のトラブルが起きた落合営業所は昨年8月に飲酒運転死亡事故を起こした運転手が所属していたところでもあり、交通局では管理体制に落ち度がないかなどを調査する方針だという。

《石田真一》

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