1900億円減---イラク戦争による新車買い控え

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イギリスで自動車の新車販売価格を調査し、公表している「CarPriceCheck.com」(カープライスチェック)によると、イギリスでは緊迫した中東情勢の影響で、本来、新車購入が最も盛んとなる3月の販売台数が劇的に減少する見込み。

3月1日から2003年型の販売が始まるのだが、購入を検討している消費者が前年同月比で35%減少しているという。とくに国連で平和的外交の可能性がなくなった12−14日以降の落ち込みが激しいそうだ。カープライスチェックでは、3−4月の2カ月で、新車市場は10億ポンド=約1900億円の減収を見込んでいる。3月下旬にメーカーがプロモーションをかけることによって3月を持ちこたえても、4月までは無理だろうと分析する。

0カープライスチェックのスティーブ・エバンス取締役は「新年式車の登場を待って2月下旬から消費者は買い控えするのだが、それに加えて、イラク危機が消費者の購買欲を消滅させてしまった」と語る。エバンスは、新型車効果やメーカーのプロモーションももはや期待できないとする。「紛争の早期解決だけが消費者を落ち着かせる」という。

《高木啓》

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