危険を冒して盗むことに意義がある? 同じクルマを三度も

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大阪府警は27日、押収して西淀川署の敷地内で保管していた盗難車を再び盗みだしたとして、26歳と27歳の男を窃盗容疑で逮捕していたことを明らかにした。男たちは入手した際を合わせれば3回も同じクルマを盗んだことになるという。

大阪府警・西淀川署の調べによると、この男らは今年1月末、大阪市西淀川区内の路上に止められていた軽ワゴン車を盗み出し、別のクルマのナンバーと交換して乗り回してきた。今月10日に城東区内で違法駐車の摘発を受け、大阪府交通安全協会がレッカー移動して市内の民間駐車場で保管していた。男は駐車場に侵入し、このクルマを奪ってそのまま逃走した。

それから2日後の今月12日未明、府交通安全協会から盗難手配が掛かっていた問題のクルマを西淀川署のパトカーが発見。男は追跡から逃れようとしたが、パトカーの追跡から逃れることはできず、兵庫県尼崎市内の路上にクルマを捨てて逃走。クルマは西淀川署が押収し、署内の駐車場で管理することになった。

ところが同日の午前6時すぎ、警察官が駐車場をチェックするとタイヤロックを掛けた状態で保存していたはずのクルマが無くなっていた。押収から無くなったことに気づくまでのブランクは4時間ほど。そしてその後の行方は全くわからなくなってしまった。警察では押収当時に車内から発見した遺留品を分析。2人が犯行に関わった可能性が高いとして手配していたが、容疑が固まったために窃盗で逮捕したという。

警察では「警察署に侵入する危険を冒してまで同じクルマを盗む理由がわからない」として、今後も2人を追及して動機の解明を急ぐとともに、消えたままになっているクルマの行方も特定していく方針。

《石田真一》

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