大阪府警は28日、盗難車を無免許で乗り回し、横断中の女性をはねた上、被害者を1.6kmも引きずって死亡させたとして26歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ、信号無視、無免許運転)の容疑で逮捕したことを明らかにした。供述内容によっては危険運転致死への切り替えも検討しているという。
大阪府警・交通捜査課、茨木署の調べによると、問題の事故が起きたのは今年2月12日の午後7時ごろとみられている。大阪府茨木市真砂2丁目の市道交差点で、右折してきた乗用車が横断中の47歳女性をはねた。クルマは女性を下部に巻き込み、引きずったままの状態で走り、事故発生地点から1.6km離れた場所で女性を振り落とし、さらに逃走した。女性は事故による出血性ショックが原因で5時間後に死亡している。
警察では女性が振り落とされていた現場の近くに乗り捨てられていた盗難車を捜索したところ、26歳の男の指紋を検出。その行方を追っていた。
警察の取り調べに対し、男は「盗難車と無免許運転の発覚を恐れて逃走した」と供述。人をはねたという認識はあったが、1.6kmも引きずったことについては「わからない」と供述しているという。警察では男をさらに厳しく追及し、供述内容によっては他の容疑に切り替えることも検討している。