故意に対向車線に進入、事故被害者を200m引きずって殺す

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大阪府警は7日、乗用車を無免許運転した末に原付バイクと衝突事故を起こし、被害者を200mも引きずった挙句、事故の翌日に死亡させた17歳の少年を業務上過失致死と道路交通法違反(無免許運転、ひき逃げ)の疑いで逮捕した。

大阪府警・守口署などの調べによると、問題の事故が起きたのは3月16日の午前5時10分ごろだという。守口市松月町の市道交差点で、センターラインをオーバーして対向車線を走ってきた乗用車と19歳の少年が運転する原付バイクが正面衝突した。乗用車は前部バンパー下にこの少年を引っ掛けたままスピードを上げ、200mあまりを逃走。交差点付近に被害者を振り落とし、なおも逃走を続けた。他のドライバーが路上に血だらけで倒れている被害者を発見し、病院に収容されたが事故から24時間後に多臓器不全などが原因で死亡している。

警察ではひき逃げ事件として捜査していたが、事故を起こしたクルマのナンバーや、その前方を走っていた別の原付バイクなどから大東市に住む17歳の少年が犯行に関与した可能性が強くなった。警察ではこの少年から事情を聞いていたが「初めて事故を起こし、気が動転して逃げた」と犯行を認める供述を行ったことから、業務上過失致死と道交法違反容疑で逮捕した。

容疑者の少年は事故当時に原付バイクに乗った別の友人と一緒に走っていたが、先行して走る友人の原付バイクが、対向車線を走ってくる別の原付バイク(被害者運転)を驚かせようと対向車線に進入していった。少年もそれに追従する形で対向車線を走ったが、回避が遅れて正面衝突してしまったと供述している。警察では故意に対向車線に入った経緯や、被害者を200mも引きずってから逃走するという行為が殺人や傷害致死に該当する可能性もあるとして、今後は同容疑の適用を含め、この少年を厳しく追及していく方針だという。

《石田真一》

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