集団暴走を封じ込める条例に白旗? 愛知の暴走族対策は実効性アリ

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愛知県警は8日、今月1日に施行して新たに導入した県の暴走族追放条例が一定の成果を挙げていることを明らかにした。暴走前に集結することなどが禁止されたため、複数のバイクが連なって走る集団暴走が条例導入後は激減したという。

これは愛知県警の非行集団対策課がまとめたもの。条例が導入される直前(3月25〜31日)と、導入後(4月1〜7日)を比較した場合、その差は歴然としているという。導入前は名古屋市内などを中心に平日で60〜70台、週末には100台を超える暴走が確認されていた。その大半が10〜20台によって行われる集団暴走で、警察の取り締まりを妨害する目的で走る面倒見のクルマも多く見られた。

ところが条例導入で「暴走前に集結すること」が禁止された日を境にこれが激減。集団暴走どころか単独で走ることもなくなった。警察が「暴走族の車両」と判断した数は3日の17台が最多で、全く確認されない(0台記録)の日が4回もあった。

警察では「暴走族自体が様子を見ているのではないか」と分析しているが、週末を中心に大規模暴走を再び行うのではないかという危惧から、今週末は通常よりも厳しい体制で県内全域で取り締まりを行う方向で検討している。

《石田真一》

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