「こどもの日大暴走」を指揮した男を逮捕---最近の流行なのです

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警視庁は10日、昨年5月5日に「鯉のぼり集会」と称した大規模暴走を行い、千葉県から東京都に掛けての首都高速湾岸線など、およそ34kmを混乱に陥れたとして東京、埼玉、千葉を拠点に活動する暴走族18グループのメンバー39人を道路交通法(共同危険行為)の疑いで逮捕し、このうち12人を書類送検していたことを明らかにした。

警視庁・交通捜査課の調べによると、暴走を指揮したとされる34歳の男が、知り合いの暴走族グループに対して「こどもの日を記念した鯉のぼり集会をやってみないか」と持ちかけた。これに呼応した18グループが昨年5月5日の午後、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾート付近に集結。一般道や首都高速湾岸線を東京方面に向かって暴走、蛇行運転やノロノロ運転を繰り返し、およそ34kmの区間で他の車両の通行を著しく阻害したとされる。

ここ数年、何らかの行事を記念してイベント的に大規模な暴走を行うグループが増加傾向にあるが、今回の摘発事案もそれに沿ったものと思われる。元旦に行われる「初日の出暴走」などもこの一環だ。こうしたイベント暴走では「グループ同士による敵対行動は一切禁止、幹事を務めるグループの指示に従い、昔ながらの大規模暴走の雰囲気を楽しむ」というルールが存在し、徹底されているものとみられ、トラブルが起きないことから参加するグループは拡大傾向にあるという。

警視庁では大規模暴走が行われるという情報を事前に得ており、覆面パトカーなどで追跡を行って暴走の様子を余すところなく撮影。後の画像分析で走行に参加したメンバーを特定した上で逮捕したという。なお、今回の暴走を指揮した男は容疑をほぼ認めているという。

《石田真一》

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