4件目の自動車通り魔は狂言---お騒がせ主婦が書類送検へ

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神奈川県警は11日、今月6日に南足柄市内で発生した通り魔事件について、被害者とされた女性の狂言であると発表した。現場周辺ではクルマに乗った男が車中から刃物で歩行者を刺すという事件が3件発生しており、当初はこれに関連した模倣犯とみられていた。警察では近くこの女性を軽犯罪法違反(虚偽申告)の疑いで書類送検する方針。

この事件は6日の午後7時ごろ、南足柄市飯沢の民家敷地内にある駐車場付近で発生したとされていた。駐車場に止めたクルマから荷物を下ろそうとしていた41歳の女性が後方からゆっくりとした速度で走ってきたクルマに乗っていた何者かによって刃物で切りつけられ、軽傷を負ったというもの。現場周辺では同様の通り魔事件が3件発生し、1人が死亡、2人が重軽傷を負っている。このため、当初は「4件目の事件が起きた」と大騒ぎになっていた。

しかし、警察が調べてみたところ、これまでに発生した3件の事件とは形態がことなることがわかった。このため、当初は模倣犯の犯行ではないかとされてきたが、女性の被害をさらに分析した結果、服に残された切り裂き痕と、肌についた切り傷の長さに整合性がないことが判明した。さらには容疑車両が逃走したという方向にクルマが通過したような痕跡が見られず、これを不審に思った警察が女性を追及したところ、今回の事件が狂言であることが発覚したという。

女性は警察の取り調べに対して「周囲の気を引きたかった」と供述している。同様の狂言は愛知県名古屋市内で発生している自転車通り魔事件でも1件が確認されている。

警察では「4件目の被害では無くて良かった」としているが、連続通り魔の容疑者はまだ捕まっておらず「真の4件目が発生する以前に犯人逮捕を目指したい」とコメントしている。

《石田真一》

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