フランスが米国市場にラブコール、だが……対イラク参戦をめぐってシコリ

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フランスの自動車メーカーは、過去60年にわたってアメリカにクルマを売ろうと努力を続けて来た。しかしルノーがアメリカンモータースを買収する、といった営業努力をしてきたにもかかわらず、フランスの売り込みは常に失敗に終わって来た。

しかし今後の世界的な自動車勢力地図を考えて行くと、フランスのメーカーにとってアメリカは外すことができないターゲットのひとつであることは間違いない。プジョーの会長、ジャン・マリ・フォルツ氏はアメリカのメディアのインタビューに答え、「もはやフランスのメーカーはアメリカ市場に興味がない、といったふりを続けるのは難しくなっている」と語った。

もちろんディーゼル化を進めているヨーロッパとディーゼル規制の厳しいアメリカでは事情が全く異なるが、プジョーではすでにアメリカの燃費規制、安全規制などを独自に調査し、アメリカ市場に適したモデルの投入を本格的に視野に入れている、と言われている。

しかしイラク戦争をめぐる国連でのもめごとで、アメリカ国内の対仏感情は依然悪化したままだ。フランスワインのアメリカでの販売は激減している、と言われている。こうした中、フランスの自動車が再度アメリカ市場に上陸することができるのか。すでに日本車とのシェア争いが盛んなアメリカ国内では悲観的な意見が多いのも事実なのだが。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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