フランスが米国市場にラブコール、だが……対イラク参戦をめぐってシコリ

自動車 社会 社会

フランスの自動車メーカーは、過去60年にわたってアメリカにクルマを売ろうと努力を続けて来た。しかしルノーがアメリカンモータースを買収する、といった営業努力をしてきたにもかかわらず、フランスの売り込みは常に失敗に終わって来た。

しかし今後の世界的な自動車勢力地図を考えて行くと、フランスのメーカーにとってアメリカは外すことができないターゲットのひとつであることは間違いない。プジョーの会長、ジャン・マリ・フォルツ氏はアメリカのメディアのインタビューに答え、「もはやフランスのメーカーはアメリカ市場に興味がない、といったふりを続けるのは難しくなっている」と語った。

もちろんディーゼル化を進めているヨーロッパとディーゼル規制の厳しいアメリカでは事情が全く異なるが、プジョーではすでにアメリカの燃費規制、安全規制などを独自に調査し、アメリカ市場に適したモデルの投入を本格的に視野に入れている、と言われている。

しかしイラク戦争をめぐる国連でのもめごとで、アメリカ国内の対仏感情は依然悪化したままだ。フランスワインのアメリカでの販売は激減している、と言われている。こうした中、フランスの自動車が再度アメリカ市場に上陸することができるのか。すでに日本車とのシェア争いが盛んなアメリカ国内では悲観的な意見が多いのも事実なのだが。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの21車種55型式・計64万6376台にリコール…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  3. 【トヨタ カローラクロス 新型試乗】“クラスの水準の上”をいく快適な走りがさらに進化…島崎七生人
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 男ゴコロくすぐる憧れの工具、KTC「nepros」が30周年記念の限定セット8種を抽選販売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る