日本自動車会議所(会長・豊田章一郎トヨタ自動車名誉会長)が開設を準備してきた「日本自動車会館」が実現の運びとなった。15日までに入居先を東京都港区芝大門1丁目の「芝NBFタワー」に決定したもので、04年早々にもオープンする。自動車会議所や日本自動車工業会(自工会)など自動車関連団体が横断的に集結、連携の強化と情報発信の拡充を図る。
自動車会館は、自動車会議所の豊田会長が1993年に就任した際に開設を提唱していたもので、10年を経て実現することになった。自動車会議所や自工会、日本自動車販売協会連合会(自販連)、日本自動車連盟(JAF)など17〜18団体が入居する見通し。各団体は、来月から6月にかけて開く定時総会で入居を決議、来年初めから順次入居する。
会館には各団体が共用できる会議室が設置されるほか、現在は千代田区大手町にある自工会の自動車図書館、自動車産業記者会なども移転する。自動車ユーザーとの接点としての機能も期待されている。