パンクさせたのは路上駐車への恨み? “正義の味方”に警察困惑

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沖縄県警は19日、路上駐車していたクルマ12台のタイヤをパンクさせたとして今月16日に逮捕された55歳の男が、犯行の動機に「交通事故を誘発する路上駐車に憤りを感じて犯行に及んだ」と供述していたことを明らかにした。警察では「気持ちはわかるが…」と困惑している。

沖縄県警・豊見城署の調べによると、この男は16日の未明、豊見城市内の住宅街の路上に止められていたクルマ12台のタイヤ(合計23本)をアイスピックを用いてパンクさせたとして器物損壊の容疑で逮捕されている。

警察の調べに対し、男は「交通事故を誘発する路上駐車に制裁してやった」などと供述。自分の行ったことは良いことだと開き直っていた。供述内容に不審を抱いた捜査員が男からさらに事情を聞いたところ、男は今回の犯行現場近くで3カ月前に路上駐車しているクルマの合間から飛び出した子供と衝突事故を起こしそうになっており、そのときの恐怖感が忘れられないと話した。男は「こういう路上駐車があるから、飛び出し事故は減らない」と言い続けたが、警察では「そういうことに気づいたら警察に通報してください」と諭したという。

現場付近は住宅密集地で、昼夜間を問わず路上駐車が絶えない。多いときには20台以上が止められていることもあり、警察では住民に対して保管場所へ駐車することの徹底を求めているが、住民は自宅近くでの路上駐車をなかなか止めようとしない。

警察では「器物損壊は犯罪行為でもあるが、常習的な路上駐車も道路交通法違反に該当する。直接的な犯行に及んだという男の行為は言語道断だが、警察としても違反取り締まりは強化していきたい」としている。

《石田真一》

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