【会田肇のG-BOOK検証】『スパシオ』に搭載---1歩後退3歩前進

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【会田肇のG-BOOK検証】『スパシオ』に搭載---1歩後退3歩前進
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●VICS機能は追加、デザイン改善、速度向上……だが!

G-BOOK対応のカーナビゲーション2003年モデルが、マイナーチェンジをした『カローラ・スパシオ』に搭載された。当初の予想では5月に登場予定となっている新型車が03年モデル第一号になると見られていたが、マイナーチェンジ車に搭載することでその予想よりも早い登場となった。間もなくマイナーチェンジが行われるエスティマにも同様なシステムが搭載されると予想され、他の車種でもチェンジをきっかけに同様な措置がとられることになりそうだ。

さて、スパシオに搭載されたカーナビゲーションからは03年G-BOOKの新たな姿が浮かんでくる。WiLL『サイファ』ではカーナビ機能もG-BOOKとしての機能もすべてSDメモリーカードによって動作していたが、スパシオに搭載されたのは一般的なDVDナビにG-BOOK機能を加えた形のものとなっている。

このG-BOOKで楽しめるコンテンツは、カーナビと連動した最新タウン・グルメ情報をはじめ、ニュース・株価・天気などの最新情報ニュースや天気予報、GPSの位置情報を利用したセキュリティサービス、さらにメールの送受信ができたり、ゲームなどのエンタテインメントを意識した機能までをカバーするもの。

また、VICSについては通常のカーナビと同様、G-BOOKからではなく、カーナビのVICSレシーバーによってもたらされる。サイファにはVICS機能が搭載されていなかったから、一般的なDVDナビとの組み合わせが結果としてメリットを生み出したとも言える。

一方で、サイファにあったSDメモリーカードスロットは用意されなかったため、地図やカラオケなどのダウンロードには一切対応していない。もちろん、SDオーディオの再生もできない。こうした状況を踏まえると、03年のG-BOOKは本来G-BOOKが展開してきたものからは、ある意味一歩後退する形となってしまっているようにも見える。しかし、メニューのデザインをより親しみやすいものへと変更したり、表示までの時間を一段と短縮するなどの改善は行われているようで、その意味でG-BOOKはより一歩進化を遂げたということができる。

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《会田肇》

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