銀座のポーター摘発進む---生活のために仕方なくやっていたと供述

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警視庁は8日、契約した客から預かったクルマを路上に置き、数十分間隔でこまめに移動させることで路上駐車の取り締まりを逃れていた「ポーター」と呼ばれる男4人を自動車保管場所法(車庫法)違反容疑で同日までに逮捕したことを明らかにした。警察では今年2月からポーターに対する取り締まりを強化しているが、本格的な摘発は今回が2例目となる。

警視庁・交通捜査課、同。築地署の調べによると、この4人は警察が内偵捜査を開始した3月17日からの1カ月間に27回も違法駐車を繰り返していた。手口はいずれも共通しており、自分が勤務する高級クラブの開店前に自分のクルマを路上に置いて予め場所を確保。契約するホステスや客のクルマが来ると、こまめにクルマの位置を入れ替えながら店から近い位置で路上駐車を繰り返すというもの。路上駐車する場所を頻繁に入れ替えているため、駐車違反としての摘発が難しく、ポーター側もそれを承知でこのような手段を取っていた。

警察では銀座付近での夜間渋滞が悪化していることや、ポーターがクルマを置く場所は店ごとによって決まっており、その場所割りに暴力団が関与している可能性が高いことから、今年2月にポーターの摘発を強化して路上駐車の一掃を目指すといった方針を決めていた。昨年12月から内偵調査を始め、今年2月には2人のポーターを初めて逮捕。別の班が内偵調査を進めたグループも今回逮捕し、これが本格摘発の第ニ号となった。

警察の調べに対し、この4人は「生活のために仕方なくやっていた」と容疑を認めている。表向きの仕事はクラブ従業員のため、報酬は月あたり30万円程度。逮捕者第一号となった男は、かつて月に70万円前後の収入を得ていたと供述しているので、あまり旨味のある仕事だったとはいえないようだ。

《石田真一》

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