導入開始1年4カ月でついに登場---首都高の新デザイン回数券に偽造券

自動車 社会 社会

首都高速道路公団は8日、昨年1月に高度な偽造防止対策を盛り込み、意匠変更した東京線の回数券(額面700円)の偽造券295枚が東京都内の金券ショップで見つかっていたことを明らかにした。実際に使われたかどうかはまだわかっておらず、公団では回収した使用済み券の分析を進めていくとしている。

首都高速道路公団では偽造回数券の使用、発見がピークとなった2001年末、高度な偽造防止対策を盛り込んだ新デザインの回数券発行を決め、昨年1月30日以降に正規販売店で発売された回数券については全て新デザインのものとなっている。この回数券は紙に細かい繊維を埋め込んだ特殊な紙を使用しており、ブラックライトを当てると糸くずが反射するようになっている。市販されている民生用スキャナーの解像度では糸くずを認識することができないため、偽造は困難だろうとされてきた。

ところが今月上旬、都内の金券ショップから「客が持ち込んだ回数券が偽物かもしれない」と申し出があった。この回数券は真券と同じ糸くずが確認できるものの、実は印刷されたものとなっており、紙には含まれていなかった。また、文字がかすれたり、全体的に色が薄いなどの特徴があり、一目で偽造とわかるものだった。

現在も旧デザインの回数券は使用できることから、偽造券の主流は今も旧デザイン券だという。今年3月までに約6万4000枚が発見されており、料金所での偽造券警戒も旧デザイン券にウェイトが置かれている。しかし、新デザインの偽造回数券が今回が初めて発見されたこともあり、公団では使用済みの回数券を改めてチェックすることを決めている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る