【ボルボ『XC90』日本発表】保守的なイメージを突き崩すか?

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【ボルボ『XC90』日本発表】保守的なイメージを突き崩すか?
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ボルボ・カーズ・ジャパン・マーケット企画部の桜庭徹部長によると、今回発表された『XC90』で想定している主要購買層は「比較的富裕な40歳代以上の女性」だという。日本でのSUV事情を考えると男性ユーザーの方が圧倒的に多い気もするのだが。

「現在のボルボでも購入の名義者は男性ですが、使用者という面では圧倒的に女性が多いことが市場調査で明らかになっています。奥さんが買い物や子供の送迎などで日常的に使うクルマという位置付けなんでしょうね」と桜庭さん。

しかし、それはステーションワゴン、ボルボで言うところの“エステート”に限った話ではないのか。XC90は車格、そしてそれがもたらす取り回し性能(最小回転半径6.0m)からも女性向きでないという雰囲気。ロードクリアランスを確保しているためステップの位置も高い。日本人の体格では乗降性が良好であるとは言えないし、シートを倒してラゲッジスペースを作り出す際にも「小柄な体格ならクルマによじ登らなくては難しいな」という印象を持ったのも事実だ。

これらについて桜庭さんは「広告の手法もありますが、北米ではアクティブな女性(日本で言うところのキャリアウーマン)がこのクルマを選んでいただくという傾向があります。ステップ位置の高さですが、身長が160cm以上あるならば特に問題はなく、スカートでも気にせずに乗っていただけると思います」と語る。

ボルボ・カーズ・ジャパンでも「これまでのボルボ車ユーザー以外にアピールしていきたいクルマ」と位置付けているXC90だが、ボルボの持っているどこか保守的で堅いイメージを打ち崩す実力があるクルマだということは間違いない。狙いどおりにアクティブな女性がこれを買ってくれたなら、日本でのボルボ車に対するイメージも変わっていくだろう。

《石田真一》

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