押収した盗難車が警察署から盗まれる! 2カ所で連続発生

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警視庁は13日、発見した盗難車両が警察署の敷地内から盗まれるという事件が2件発生していたことを明らかにした。警察では車両盗難に関与した者が奪還を図ったものとみて、消えた車両の行方を追っている。

警視庁によると、最初の事件は今月5日未明に玉川署で起きた。4日の午後11時ごろ、世田谷区内の駐車場にナンバーの無い不審なクルマが放置されているという通報が寄せられた。玉川署員が現場に急行し、車内を確認したところ、問題のクルマは今年3月に神奈川県横浜市内で盗難されたクルマと判明。盗難した者がこの場に隠した可能性があるとして、レッカー車で玉川署に運び込んだ。

しかし、署内の駐車場にこのクルマを置くスペースが無かったことから、玄関前にある一般車両用の駐車スペースに保管した。移動が終了したのは午前0時すぎで、午前3時に行われた見回りの際には止められていたことが確認されているが、午前4時の段階でクルマが無くなっていることに署員が気づいた。当直の署員は他の事件の応対で数分間、玄関前から離れており、この隙に何者かがクルマを乗り逃げしていったらしい。

もう1件は7日に月島署で発生している。この日の午後5時ごろ、盗品のナンバーが付いた不審なバイクが中央区内の路上に放置されているのを月島署員が発見。車台番号から今年3月に港区内で盗難されたバイクとわかり、署内の駐車場で保管していた。

午後6時30分ごろ、駐車場内に外部から不審者が侵入した際に作動する警報装置が鳴動したため、同署員が駆けつけると、押収したバイクに20歳代前半と思われる男が乗り、走り出そうとしているところを発見。制止しようとしたが、バイクが署員に向かって走り出してくる素振りを見せたため、避けたところ逃走されたという。

押収した盗難車両の奪還が相次いだことで警視庁では「保管体勢に不備があったことは否定できない」とコメント。無くなった車両の行方は今後も追跡していく方針。

《石田真一》

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