競走馬は軽車両---厩務員を重過失致死で送検

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今年1月、栃木県宇都宮市内の県道で、調教のために歩いていた宇都宮競馬場所属の競走馬に新聞配達員の運転するバイクが追突。その衝撃で路上に投げ出された52歳の女性が死亡した事故について栃木県警は13日、この競走馬をひいていた64歳の厩務員の男を重過失致死容疑で書類送検したことを明らかにした。

この事故は今年1月27日の未明に発生している。宇都宮市西川田本町2丁目付近の街灯の無い県道で、調教のために宇都宮競馬場に向かって歩いていた競走馬「トウキュウコマンド号」に後方から走ってきた新聞配達用バイクが追突。転倒した際にバイクを運転していた52歳の女性が路上に投げ出され、全身を強く打って間もなく死亡した。

警察では当初、バイクの女性が前方をよく見ていなかったことが事故の原因としてきたが、その後の調べで本来は道路左側を進行しなくてはならなかった競走馬が中央部分を進行していたことがわかった。馬が一般公道を歩くことは禁じられていないが、道路交通法では軽車両扱いとなる。このため、厩務員の男が真ん中を進行していた行為が重過失であると判断。異例の送検となった。

調教のために競走馬が厩舎から競馬場まで一般公道を歩いていくのは宇都宮競馬場と川崎競馬場に限られるが、この事故の後、宇都宮競馬場では厩務員と競走馬の両方に反射板プレートの着用を推奨し、類似事故の防止を目指している。

《石田真一》

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