スズキ決算「過去最高」とは言わんように---鈴木修会長

自動車 ビジネス 企業動向
スズキ決算「過去最高」とは言わんように---鈴木修会長
スズキ決算「過去最高」とは言わんように---鈴木修会長 全 2 枚 拡大写真
スズキが20日発表した2003年3月期連結決算は、売上高が初めて2兆円を突破するなど、売上高、各利益段階とも過去最高の業績となった。ただ、東京で会見した鈴木修会長は「今日は過去最高とか言わんようにしようと、社内でも打ち合わせしてきた。皆さんもそう書かないでください」と、引き締めに必死だった。

スズキの好業績は、03年3月期からインドのマルチ社が子会社となって連結対象になったほか、日産自動車などへの軽自動車のOEM増加が寄与した。売上高ベースではマルチが1900億円、OEMの増加分が570億円の増収につながり、鈴木会長によれば「実力ではない」というわけだ。

また、北米での連結営業利益がわずか4億円となっていることからも「大手さんのように先進国で利益をあげる体質ではなく、業績も安定していない」と、強調。今期も営業利益で850億円(前期比14.5%増)など、最高の業績を予想しているものの、「日本、世界ともに景気が良くなるとは信じないこと。自分だけを信じて(合理化などを)やるしかないんです」と、修流の社内引き締め策に終始した。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る