4WDの人気車種を指名買いならぬ“指名窃盗”!? 山形

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山形県警は19日、山形市内の住宅やマンションの駐車場からほぼ同じ時間帯に3台の同一車種が盗まれるという特異な窃盗事件が起きていたことを明らかにした。また、盗難された駐車場の周辺からはナンバープレート5台分も盗まれていた。警察ではクルマを盗んだ後、逃走用に使うためのナンバープレートも現地調達したものとみて調べを進めている。

山形県警・山形署の調べによると、3台が盗まれたのは16日深夜から17日未明にかけてとみられている。山形市内の半径およそ1.5kmの圏内でクルマ3台、ナンパープレート10枚(5台分)が盗まれていることが所有者からの通報によって発覚した。

盗まれたクルマはいずれもスバル『レガシィ・ツーリングワゴン』で、型式も同一のもの。ナンバープレートは5ナンバー車を中心に盗まれていた。このうち、クルマが盗まれた2件の現場は徒歩でも数分で移動可能なほど近く、さらにはナンバープレートが盗まれていた現場とも隣接していた。

ナンバープレートは合計3カ所で盗難被害が出ているが、クルマが盗まれた前記2件の現場から最も離れたプレート盗難現場は、3台目のクルマが盗まれた現場と近いことから、やはり関連性があるとみられている。

当初、警察では別々の事件として捜査する方針だったが、同一の車種を集中的に狙っていることや、逃走に使うナンバープレートもセットで調達するなど、組織的な窃盗グループが犯行に関わっている可能性が高いとみて、捜査を進めていく方針だ。

東北地方では今年4月、トヨタ『ランドクルーザー』、『ハリアー』、ホンダ『CR-V』の3車種のみをターゲットに窃盗を重ねていたロシア人窃盗グループが摘発されるなど、4輪駆動車を狙った盗難事件が頻発している。今回狙われた車種も4輪駆動車であることから、こうしたクルマを「指名窃盗」するグループが確実に存在するようだ。

《石田真一》

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