【デザイン特別講義】ホンダスパイラル---モー娘。と小澤征爾とのあいだで

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【デザイン特別講義】ホンダスパイラル---モー娘。と小澤征爾とのあいだで
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ホンダのモノ作り、デザインの本質とはなにか。4月17日、東京江戸川区のデザイン専門学校、TCA=東京コミュニケーションアートで、ホンダの“カリスマデザイナー”、中野正人上席研究員(本田技術研究所・和光研究所)が特別講義を行った。

デザインの開発行程はループ、あるいはスパイラルに例えられる。ある製品をデザインするさい、まず市場調査から始める。それからデザイン、技術設計、生産、販売、その後の市場調査、これで一周する。ただし輪が閉じるのではなく、また新しい製品の開発に続く。

中野上席研究員は「デザインとは世の中の探索だ」という。「例えば音楽ではクラシックの小澤征爾があり、Jポップのモー娘。がいる。どちらが正しい、良い悪いではない。価値観は様々で、あるときはモー娘。がいいし、またあるときは小澤が聞きたくなる」

「デザインにはコンセプト、こうあってほしいという“方向付け”が大切。製品コンセプトにはデザイン・コンセプト、技術コンセプト、ビジネス・コンセプトの3分野があり、ホンダではこれを反映した“SED”という開発体制を敷いている。「S」はSales=販売、「E」はEngineering=技術、「D」はDesign=デザインだ」

中野上席研究員は1973年に本田技術研究所に入社、『プレリュード』(歴代)、『アコード・エアロデッキ』、『インスパイア』(初代)、『NSX』などのデザインを手掛け、『S2000』のデザインをディレクションした。ちなみにS2000のキーデザイナーはTCA出身の澤井大輔デザイナーだ。

《高木啓》

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