【スバル『レガシィ』発表】あれこれ削って素材も変えて---軽量化
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車体の軽量化を目指すプロジェクトは、新型レガシィの開発以前から始まっているという。「軽量化の実現性を車体を構成するパーツレベルから見直す」をテーマに、先代レガシィがデビューした年(1996年)の後半からプロジェクトがスタートした。部品では素材や加工方法の見直しを。車体構造についても一から見直しを図り、先代レガシィを越える剛性を持ちながらも、先代比で実に230kgも軽量化を実現できるメドをつけた。
ただし、市販モデルとなる新型レガシィでは全幅の拡大や剛性感の向上、そして足回りの強化など現実に則した改良となったため、先代モデルと比較した場合の重量減は100kgに留まっている。車体を構成する部品については、ほぼ全てが新しくなったとしており、キャリーオーバーされたのはごく小さな部品しかないという。
清水プロジェクトゼネラルマネージャーは「230kg削れる要素があるのにも市販では100kg削っただけかと言われてしまうかもしれませんが、他社さんでは10kg落としただけで大騒ぎになりますよね。それを考えると“どうだ、マイナス100kgだ。すごいだろう”と言ってしまってもいいんでしょうね」と、あくまでも淡々と語り続ける。
《石田真一》