気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年6月17日付
●日産自動車、中国向けサニー「陽光」発売開始(読売・8面)
●百貨店でスクーターいかが? ヤマハ、電動「パッソル」販売拠点拡充(読売・8面)
●トヨタ環境評価で新システム、05年から全車種で導入へ(毎日・8面)
●ホンダ、役員のボーナス成果主義を強化、報酬は引き下げ(東京・8面)
●4半期売上高、ポルシェ開示、市場の声に抵抗しきれず(日経・8面)
●イエローハット、車用品FC店サウジに展開(日経・12面)
●ジヤトコ無段変速機、メキシコ生産発表(日経・13面)
●日産、総会の議決権ネット行使対応(日経・13面)
●ヤマハ、電動車両の専門店展開、5年で50店(日経・13面)
●三菱重工と日産、共同開発のフォークリフト、6月末発売へ(日経・13面)
●ホンダ、二輪車リコール(日経・38面)
ひとくちコメント
ヤマハ発動機が電動スクーターの販路拡大に乗り出す。きょうの読売と日経がとり上げている。読売も日経も、同じネタを記事にしたものと思われるが、比べてみると、販路を拡大するというニュアンスは伝わってくるが、読者には異なる記事のようにも受け止められる。
何がどう違うのかといえば、読売は、「パッソル」をオートバイ店だけでなく、東急ハンズなどの百貨店や専門店などでも本格販売するのに対し、日経は排ガスゼロの電動車両の専門店網を設けて、今後5年以内に大都市圏を中心に50店以上出店するというもの。読売のほうが具体的に販売店名を入れてわかりやすいが、日経のような目標数字はカットされている。
いずれも“帯に短し”だが、決定的なのは、読売が「電動スクーター」で日経が「電動車両」の表現の違いである。カタカナ文字が日常生活で氾濫しているのはどうかと思うが、この場合は「スクーター」のほうが親しみやすい。