英BBCの自動車を紹介する番組『トップギア』のスタッフが、借りてきた名車で暴走し、大幅な修理が必要な状態にまで破壊してしまったことがわかった。
英各紙の報道によると、同番組のスタッフは、1953年のルマン24時間耐久レースで優勝したジャガー『Cタイプ』を現在のオーナーから借り受けた。ルマン優勝50周年を記念する番組を制作するため、というのがその理由だ。同車は、現存する3台のうちの1台で、その歴史的な価値から、買えば100万ポンド(約2億円)もする。
しかし、撮影に際してスタッフは、そんなことはお構いなく乗り回し、スピンターンを繰り返すなどの暴走行為を行なった。その結果、車軸は曲がり、クラッチは故障し、リアタイヤの溝はすべて失われるなど、大幅な修理が必要な状態で、オーナーに返却された。
怒り狂ったオーナーは、マスコミに告発するとともに、BBCに修理費の負担を請求。現在、両者の間で話し合いが続けられている。日本のNHKよりも、ずっとくだけた部分のあるBBCだが、今回は、少し悪のりがすぎたようだ。