あと60cm低ければ---バスの屋根がつぶれる

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22日午後、兵庫県神戸市内の阪急電鉄神戸線の高架ガード下を通る市道で、岐阜県内のバス会社が運行する貸し切りバスが、ガード手前に設置された高さ制限を知らせる防護柵に激突するという事故を起こした。

兵庫県警・葺合署の調べによると、事故が起きたのは22日の午後1時ごろだという。乗客26人を乗せ、神戸市中央区の「人と防災未来センター」に向かっていた大型観光バスが、神戸市中央区若菜通2丁目付近(阪急電鉄・春日野道駅下)の市道を走行中、ガード下の高さ制限を知らせる防護柵に激突した。

この事故でバスは運転席直上のガラス付近が潰れるようにして大破。乗客18人と乗員3人が通路に投げ出されるなどして転倒し、全治10日程度の軽傷を負っている。

現場の道路は車高3.0mまでのクルマしか通行できないが、事故を起こしたバスは三菱ふそう製のスーパーハイデッカー車で車高は3.54mあった。乗客は真っ直ぐガード下に向かっている様子を見て「これは通過できないだろう」と思ったが、運転手はスピードを下げる様子も無く、そのまま30km/h程度の速度で進入し、直後に激突してしまったと警察に対して供述しているという。

取り調べに対して、この運転手は「スーパーハイデッカーであることを忘れていた」と供述していることから、警察では運転手が自分の運転しているバスの車高を把握しておらず、「3.0mの高さ制限なら通過できる」と思い込んでいたことが事故につながったのではないかとしている。

ただし、最近の観光バス車両はどれも車高が3.0mを超えており、実際には通行できない。本来は1本東側の道を通る予定だったが、どこかで道を誤ったらしく、また一方通行で戻りようがなかったということも悲劇を生んだようだ。

《石田真一》

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