クルマに男性2人を拉致監禁---訓練のおかげでスピード解決

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警視庁は24日、男性2人を拉致して車内に監禁し、顔を殴るなどの暴行を行っていたとして25歳の男ら4人を逮捕監禁や傷害の現行犯で23日深夜に逮捕したことを明らかにした。主犯格の男と交際中の女性を巡り、監禁された2人とトラブルになったようだ。

警視庁・城東署の調べによると、事件が起きたのは23日の午後9時45分ごろとみられる。江東区亀戸2丁目付近の路上で客待ちをしていたタクシー運転手から「若い男2人がワゴン車で連れ去られた。かなり抵抗していたようだから何らかの事件ではないのか」という内容の110番通報が寄せられた。

タクシー運転手は男性2人が乗せられたワゴン車のナンバーを正確に覚えていたため、警視庁は周辺を走るパトカーに一斉手配を行い、容疑車両の追跡を開始した。

事件発生から35分後の午後10時20分、城東署・地域課のパトカーが拉致現場から南に8kmほど離れた江東区若洲の路上に容疑車両が止まっていることを発見。応援のパトカーを手配した上で、警官が車内に踏み込んで被害者と見られる男性2人を確保。この男性を取り囲むように座っていた4人の男を逮捕監禁と傷害の現行犯で逮捕している。

取り調べに対して主犯格の男は監禁の容疑を大筋で認めているが、動機については「拾った携帯電話を悪用し、交際中の女性にわいせつな内容のメールを送りつけたので腹が立った。おとなしく話を聞こうとしないので連れて行ったが、謝ったら解放するつもりだった」などと供述しているという。

被害者2人を拉致現場に呼び出した際にはこの女性も協力していることから、監禁幇助が成立する可能性があるとして事情を聞くとともに、謝罪だけではなく金銭を脅し取る目的もあったのではないかとして今後も厳しく追及していく方針だという。

東京都東部ではクルマを使った女性の連れ去り事件が昨年以降頻発しており、城東署などでも容疑車両の早期発見を目指した追跡訓練などを行っていた。今回の被害者は男性だったが、こうした訓練の積み重ねが功を奏し、比較的短時間で発見に至っている。

《石田真一》

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