富士重工業は、2002年度の環境保全に係わる活動実績をまとめた「2003環境報告書」を発行した。環境報告書は商品の開発から調達、生産、使用、廃棄にいたる環境負荷低減活動の状況をまとめた年次報告書で、2000年から毎年発行している。
2003年環境報告書によると同社は環境マネジメントについて、環境監査システムの環境リスクアセスメント、環境パフォーマンス評価制度を導入し、環境リスクの低減、環境パフォーマンスの向上を図っている。環境会計では、環境保全コストが260億円(前年度254億円)、経済効果は12億円(同10億円)だった。
商品面では、スバル車の工場出荷ベースで8割が2010年燃費基準を達成、『レガシィB4・CNG』を限定的ながら市場導入したことなどを紹介。
生産過程では、2002年度はエネルギー消費量削減や群馬製作所矢島工場の天然ガスコージェネレーションシステムの導入でCO2排出量を前年度に対して3.7%削減し、廃棄物発生量はリサイクル処理の促進で、前年度に対して62%削減した。