アメリカ、NHTSA=道路交通安全局は24日、2007年からライトトラック(スポーツ・ユーティリティ、ピックアップ、ミニバンなどを含む)のタイヤも乗用車に使われるものと同じ安全基準を満たす必要があると義務付けることを発表した。
この法制は、2000年に起こったファイアストンタイヤのリコールを発端として提案されたもので、ライトトラック用のタイヤの安全基準が乗用車のものとは異なっていたことが問題となっていた。
NHTSAでは2007年から乗用車とライトトラックに同様のタイヤテストを課し、またテスト基準そのものも厳しくする方針。NHTSAによると、現行のSUV用タイヤのうちおよそ10%は2007年から実施される新しい安全基準テストをクリアできないだろう、という。
特にフォード『エクスプローラー』とファイアストンの間で最大の問題となった、メーカーが進めるタイヤ圧力が不足していた、という点で、NHTSAは圧力が少ない状態のタイヤのスタンダード・パフォーマンス基準に大きな制限を加える予定だという。